細かな気配り

【 梶原 政憲 様 】

最愛のお母さまを送って・・・

 

 

細かな心配り

母の葬儀をお願いした印象を一言でいうのなら「細かな気配り」ということになると思います。母は自宅で亡くなりました。父の時もお願いした「いわさき」さんから来て頂いた担当者の方は最初に納棺師を呼ばれました。納棺師の方は女性で、私たちと相談してピンクの衣装を選び、髪と衣装を整えていただいたところを拝見すると、母は安らかに眠っている様に見えました。その時まで、亡くなった母の姿に寒々したものを感じておりましたので、初めて没後の緊張が解け、「いわさき」さんにお願いして良かったと思いました。

 

 

お花の祭壇と遺影写真

納棺の際に改めて施して頂いた化粧や、ご提案いただいた花を主体とした華やかな祭壇のしつらえは、男ばかりの兄弟では思いつかない事で、花が好きだった母の女性らしい面が形になっていくのを見ていたような気がします。特に遺影に使っていただいた母の写真は笑顔が輝いていたものの、夏の軽装で葬儀の荘重さにはそぐわないかと思いましたが、飾っていただくと、仕上がりが花の祭壇とあいまって「明るい、温かい雰囲気」のイメージとなっていたと思います。

 

 

花々の彩と「うな重」の香り

それは、提供した写真から作っていただいたスライドショーや会場に飾っていただいた画像、母の愛聴盤の高橋真梨子とイル・ディーヴォといった曲調の違う歌をもとに流れたBGMにも共通するもので、私たちの危惧をよそに「明るい温かい雰囲気」で調和した式場を作って下さった、スタッフのご苦労がうかがわれました。そうした気配りで忘れられないのは「うな重」です。通夜の会場に、いともかぐわしい香りがするので見てみると、母の好物だったお店の「うな重」でした。お花の祭壇に広がる「うな重」の香りに脱帽を通り越して感激しました。

 

 

女性ならではの会館

そうした準備から開式まで事務連絡や葬儀に不慣れな私たちの質問にも細やかな対応でサポートいただき、私たちの緊張を見て取ると、お茶を出して頂きながら開式後も、家族葬のリラックスした雰囲気と葬儀の荘重さのバランスのとれた進行をしていただきました。告別式の後も仮祭壇のしつらえ、49日の段取りやお香典返しの手配までお手伝いいただき、お気配りは続いております。そうした事の一つ一つを担当して下さったスタッフの皆様に感激するとともに、続いていく法事の中で機会があればお手伝いを頂ければ幸いです。

 

 

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